市民に配布のカレンダーに「水俣病は感染症」、熊本・宇城市が誤表記…「差別や偏見なくすのが目的だったが」

熊本県宇城市は21日、市内の全世帯に配布した新年度のカレンダーに水俣病が感染症だとする誤った内容を記載したと発表した。4月に訂正のチラシを配布し、市の広報でも周知する。
市人権啓発課によると、カレンダーには「ハンセン病・水俣病などの感染症を正しく知っていますか?」と記載し、2月末に約2万3000部を配布した。3月に入り、市民から指摘があった。
水俣病はメチル水銀を原因物質とする中毒性の神経疾患。水俣病への正しい知識を持ち、差別や偏見をなくすことが作製の目的だったが、市職員の確認が不十分だったという。末松直洋市長は「厳粛に受け止め、人権啓発行政の信頼回復に向け、しっかりと取り組んでいく」との談話を出した。

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