26日午前11時頃、北九州市小倉北区の「健和会大手町病院」から「ガスが発生した」と119番があった。病院は外来診療と救急受け入れを一時停止し、患者や職員ら計100人以上が避難したが、けが人や体調不良者はいなかった。福岡県警小倉北署などによると、職員が誤って塩素系洗浄剤のボトルに酢酸を入れ、有毒の塩素ガスが発生したとみられる。
同署などによると、職員が透析装置を消毒するために塩素系洗浄剤を補充しようとした際に酢酸を入れ、混ざった可能性があるという。消防が病院内でガス濃度を測定したところ、人体に影響のある数値は確認されず、同日午後3時に診療を再開した。病院の吉野興一郎院長は「申し訳ありませんでした。薬品の取り扱いを見直し、再発防止に努めさせていただきます」などとのコメントを出した。