27日午後、東京都千代田区神田小川町の解体工事現場で、一酸化炭素中毒とみられる症状で作業員が搬送された事案で、警視庁神田署などによると、意識不明の重体だった作業員の意識が回復した。ほかにも10人以上の作業員が一酸化炭素中毒とみられる症状で搬送され、1人が入院したが、いずれも命に別条はないとみられる。
同署によると、男性が倒れていたのは5階建てのビルの4階部分だった。現場は密閉された状態で、当時は発電機2台を用いて、20人ほどの作業員がアスベストの除去作業を行っていたという。ビルは使われておらず、作業員以外に人はいなかったとみられる。同署が詳しい経緯を調べている。
現場は、東京メトロ神保町駅から東に400メートルほど離れた商業ビルなどが並ぶ一角。