キャンディ・キャンディ博物館館長キャンディ・H・ミルキィさん死去、72歳 女装愛好家

昭和の人気少女漫画「キャンディ・キャンディ」に関するグッズを展示する「キャンディ・キャンディ博物館」(東京・柴又)の館長で、女装愛好家としても知られるキャンディ・H・ミルキィ(きゃんでぃ・えっち・みるきぃ、本名・塩沢雄三=しおざわ・ゆうぞう)さんが27日、特発性間質性肺炎のため死去した。72歳。葬儀・告別式は近親者で行い、後日お別れの会を開く予定。
キャンディ・キャンディは1970年代後半に少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載され、アニメ化されるなどブームとなったが、著作権トラブルで現在は原作もアニメ版も再販や再放送ができない。このため平成29年に私設博物館を開設し、国内外のファンに親しまれていた。
25年の夕刊フジの取材に対し「少女漫画とあなどるなかれ。男がしびれるストーリーがある。キャンディに3、4人の男たちが取り巻いて唾を付けようとするが、節度やルールを守る。男のダンディズムを学べる」と話していた。
30代で女装に目覚め、昭和63年にアマチュア女装者向け雑誌「ひまわり」を創刊。キャンディ・キャンディをモチーフにしたコスプレで街を歩き、そのカリスマ性から「女装界の小沢一郎」という異名もあった。
関係者によると、29、30の両日に博物館の前に献花台を設ける。博物館の営業は今後も続けるという。

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