「考え方が非常識」とフリーランス編集者を侮辱…朝日新聞出版と社員に60万円支払い命じる判決

朝日新聞出版(東京)から書籍の編集業務を委託された元フリーランス編集者の女性が、業務で編集責任者の社員から侮辱されたなどとして、同社と社員に計約1900万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。阿部雅彦裁判官は「優越的な関係に基づき、適正な範囲を超えた非難や侮辱をした」と違法性を認め、同社側に計約60万円の支払いを命じた。
判決によると、社員は2019年、女性に対し、宛先に他のスタッフも入れた上で「考え方が非常識」「親の顔が見たい」などとメールを送信。判決は「第三者に知られる方法で侮辱し、精神的苦痛を与えた」と指摘した。
判決を受け、朝日新聞出版は「判決内容を慎重に精査し、引き続き真摯に対応していく」とコメントした。

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