中2凍死、母親が1億1500万円の賠償求め旭川市提訴…「いじめの放置なければ自殺回避できた」

北海道旭川市で2021年3月、いじめを受けていた中学2年生の広瀬爽彩さん(当時14歳)が凍死体で見つかった問題で、広瀬さんの母親が市を相手取り、約1億1500万円の損害賠償を求める訴訟を旭川地裁に起こしたことが分かった。提訴は2月13日付。
訴状によると、母親側は「学校と市教委は、いじめの可能性を認識しながら問題を矮小化し、心身の苦痛を解消するという最も重要な対処を怠った」と指摘。「いじめによる生命の危機を軽減するどころか、増悪させた」とした上で、「いじめが放置されなければ、娘の自殺は回避できた」などと主張している。
市が設置した有識者委員会は昨年9月に公表した最終報告書で、上級生による性的な嫌がらせなど7件のいじめ被害を認定。「心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状に苦しみ、自殺に至った」と結論づけた。
今津寛介市長は「訴状の内容を適切に判断しながら対応していきたい」とコメントしている。

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