会場最寄り駅、大混雑=「海の万博」の弱点露呈

大阪・関西万博の会場である大阪市の人工島「夢洲」を結ぶ唯一の鉄道となる、大阪メトロ(地下鉄)中央線の夢洲駅は、13日の万博開幕日の早朝から大混雑となった。アクセス手段が限られた「海の万博」の弱点が露呈した形だ。
異変が生じたのは正午ごろ。航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」による展示飛行が中止になったことに、雨脚が強まったことが重なり、大勢の客が帰宅しようと会場から最寄りの夢洲駅に向かい始めた。
しかし、この時間帯には入場しようと駅から会場に向かう客も多く、駅と会場をつなぐ大階段を行き来する人が無秩序に往来。一時的に危険な状態となった。
大阪メトロと警察などが連携し、万博会場から退場する人を制限したり、動線を整理したりして、1時間弱で混乱は解消したという。それでも、会場を出る人に対する規制は続き、会場内には帰りたくても帰れない人の行列が続いた。日本国際博覧会協会幹部は「会場に来る人は、入場時間予約でコントロールしているが、帰る人にはできない」と課題を口にした。 [時事通信社]

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