おととし、福岡県久留米市の自宅で小学校教員の妻を殺害したなどとされる男の裁判。福岡高裁は1審の懲役16年判決を支持し、男の控訴を退けました。
無職の渡辺司被告(43)はおととし9月、福岡県久留米市の自宅マンションで小学校教員の妻・彩さん(当時35)の首を圧迫して殺害し遺体を放置したとして殺人と死体遺棄の罪に問われていました。
1審の福岡地裁は、渡辺被告が彩さんを殺害したと認定し、懲役16年の判決を言い渡しましたが、弁護側は、「死亡原因を誤っている」などとして控訴し、殺人の罪について1審と同じく無罪を主張していました。
18日の控訴審判決で福岡高裁は「犯行現場の状況から被告のほかに加害行為に及ぶ者が存在しない」「被害者を殺害したことが合理的疑いなく推認できる」などとして1審の懲役16年判決を支持し、渡辺被告の控訴を棄却しました。