SNSの不適切投稿を指摘され、辞職勧告決議案が可決された姫路市の高見千咲議員が会見を開き、職務の継続を表明しました。
(高見市議)
「報告書を読んで未だに何が悪いとされたのかが伝わってこなかった。事実として何が条例違反とされているのかがなかった。なので私自身も未だに何が違反とされているのか、何をもっての辞職勧告なのかわからない」
このように会見で述べたうえで、「私は納得できないし、辞職勧告という重い処罰に至ったことについては残念に思っている。議員は続けるつもりです」と述べ、「今回の政倫審は知事選の遺恨であると感じているので、多数派によるいじめだと感じている。なのでそれに屈するわけにはいかないという思いです」と話しました。
▼県警巡る投稿は「身元がはっきりした方からの話‥信憑性があると判断」
また、県警をめぐる投稿内容を発信したことについて問われると、「活動でかかわりのある方、身元のはっきりしている方からの話でした。私自身、信憑性があると判断し、何かこれを世間にも知ってほしい、自分一人で抱えている情報ではないなと発信した所です」と述べました。
▼削除要請は「直接言われた記憶はない」
さらに、削除要請に関しては「私は削除しろと直接言われた記憶はない」などとしました。
▼市議会から「辞職勧告決議」
兵庫県姫路市の高見千咲議員は今年1月、兵庫県知事選をめぐり「兵庫県警の内部では、斎藤知事ではない特定候補の応援をするように通達されていたと聞いた」などとSNSに投稿し、県警が事実無根として削除を申し入れていました。
2月に市議会が設置した政治倫理審査会は高見議員の行為は「市民の信頼を著しく失墜させた」などとして、「辞職勧告が相当」と結論づけ、3月26日の市議会で、高見議員に対する辞職勧告決議案が全会一致で可決されました。
辞職勧告を受けて高見議員はこれまで、「政倫審は、委員の主観で進められた一方的なものだった」などとしていましたが、21日の会見で、議員を辞職せず続投することを表明しました。
高見議員は、去年11月27日以降市議会を欠席していて、所属していた自民党をすでに離党しています。