一関信用金庫の元職員が1万8316人の顧客データ持ち出しか…USBは故意に破壊、今月退職

岩手県の一関信用金庫は22日、元職員が顧客データを外部に持ち出し、法人を除く顧客全体の約2割にあたる1万8316人分の名前や預金残高などの個人情報が漏えいした可能性があると発表した。被害は確認されていないという。
信金によると、職員は本部勤務の係長級以上。職員は先月24日、顧客の個人情報が含まれるファイルを私有のUSBメモリーに保存し、自宅に持ち帰った。いずれも内規で禁止されている。翌日の信金の定期点検で判明し、USBを回収した。
ただ、その後の外部調査などで別の私有USBに保存された可能性があることが判明。USBは職員が故意に壊した。職員は「業務のための書式更新とバックアップ用に保存し、誤って持ち帰った」などと説明し、今月8日付で退職した。
個人情報には、名前や住所、勤務先、年収、口座番号などが含まれていた。預金の払い戻しに必要な暗証番号などは含まれておらず、第三者が不正利用することはできないという。
総合企画部の千葉茂部長は「お客様にご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪し、再発防止策に取り組む考えを示した。信金は盛岡財務事務所に事案を報告。専用相談窓口で対応する。

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