前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)の「恫喝(どうかつ)を受けた」とのの主張で名誉を傷つけられたとして、山根温子市議(69)が市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)は石丸氏の上告を受理しない決定をした。23日付。市側の敗訴が確定した。
1審広島地裁判決では、石丸氏の名誉毀損(きそん)を認めて市に33万円の賠償を命じていた。市側と市議双方が控訴したが、広島高裁は棄却し、1審判決を支持。石丸氏が上告受理を申し立てていた。
1審判決などによると、石丸氏は令和2年、山根氏ら複数の市議から「敵に回すなら政策に反対する」などの恫喝を受けたとする投稿をしたなどとしていた。広島高裁判決では、本会議の録音内容から恫喝はなかったと認めた。