JR福知山線脱線事故現場で献花、犠牲者悼む 鉄道会社に就職の大学生「後世につなぐ」

乗客106人と運転士が死亡したJR福知山線脱線事故は25日に発生から20年となり、兵庫県尼崎市の現場付近には、大勢の人が花を手向けに訪れた。
大阪府東大阪市の大学4年の男性(21)は鉄道会社への就職が決まっているという。「もう二度とこういう悲惨な事故を起こさないように、日々鉄道に向き合っていきたい」と話した。リアルタイムでは事故のことをほぼ知らない世代だが「風化させず、後世につなげていくことが大事」と言葉に力を込めた。
鉄道ファンというアルバイト従業員の田村昭人さん(35)=東京都江戸川区=は花束と手書きの電車の絵を持参し、午前9時18分、脱線事故の発生時刻に現場方面に向かって手を合わせた。ここに来るのは3回目。「事故当時は高校生だったが、衝撃を受けた。亡くなった方と電車に追悼の思いをささげようと、花束を持ってきた」と話した。

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