福岡管区気象台と鹿児島地方気象台によると、桜島で山体膨張を示す地殻変動が観測されています。南岳山頂火口および昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や、小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。風下側では降灰に注意が必要です。
■火山活動の状況
桜島では、12日20時頃から島内に設置している傾斜計と伸縮計で、山体の膨張を示す地殻変動が観測されています。
この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、桜島内を中心に多量の降灰を伴う可能性があります。
■防災上の警戒事項
気象台は、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2kmの範囲で、大きな噴石と火砕流に警戒を呼びかけています。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠くまで風に流されて降るとして、注意を呼びかけています。
また、爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意を呼びかけています。
桜島では噴火警戒レベル3の入山規制が継続しています。
【画像で見る】桜島の定時の降灰予報 時間帯別に灰が予想される方向を見る