八潮道路陥没、損傷の雨水管を6月末までに仮復旧へ…事故前と同程度の排水能力となる見通し

埼玉県八潮市は29日、市内で発生した県道陥没事故で損傷した雨水管を、6月末までに仮復旧させると発表した。現在は大雨時の排水能力が大きく低下しており、仮復旧により、事故前と同程度の排水能力となるという。
市によると、事故現場の地中には縦横2・1メートルのコンクリート製の雨水管が通っていた。陥没により、雨水管は宙づりとなり、その後、崩落した。県と市は周辺4か所に計10台の排水ポンプを設置する応急措置を取っているが、梅雨入りに向けて大規模な浸水被害の恐れが出ている。
事故では、今月2日に下水道管内に取り残された男性運転手の遺体が運び出された。16日には運転席部分が引き上げられた。これに合わせて仮復旧工事が始まっており、雨水管の破断部分は直径1・8メートルの仮設パイプでつながれる計画だ。排水ポンプの設置も継続し、大雨に備えるという。
29日の定例記者会見で大山忍市長は、梅雨を前に「県と連携して、一日も早く排水機能を整えたい」と述べた。

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