ついに日本の出生数70万人割れ! 2026年は60年に一度の「丙午」で〝産み控え〟も

厚生労働省は4日、2024年の日本の出生数は前年比4万1227人減の68万6061人で、統計を開始した1899年以降、初めて70万人を下回り過去最低となったと発表。また1人の女性が生涯に産む子供の数を表す合計特殊出生率も1・15で、過去最低を更新した。
林芳正官房長官は記者会見で「経済的な不安定さ、仕事と子育ての両立の難しさなど個々人の結婚や出産、子育ての希望の実現を阻むさまざまな要因が複雑に絡み合っている」との見解を示し、「子供を産み育てたいという希望が実現しておらず、少子化に歯止めがかかっていない」と危機感を語った。
少子化は労働人口の減少、社会保障制度の維持などにも影響を与え、まさに喫緊の課題と言える。そんななか来年は、少子化に拍車をかけるかもしれない懸案事項がある。
それが60年に一度の丙午(ひのえうま)だ。丙午生まれの女性は「気性が激しく夫を不幸にする」との迷信があり、前回の丙午の年に当たる1966年の出生数は約136万人で、前年の約182万人より約46万人の減少。丙午の迷信による産み控えが起きたことが影響したと思われる。
昨年には立憲民主党の桜井周衆院議員が質問主意書で「政府は丙午に関する対策を講じる用意はあるか」と質問。政府は答弁書で「丙午対策はない」とし、「少子化対策として必要な検討をしてまいりたい」と回答している。
「迷信とはいえ、SNSなどで拡散されるとその影響は軽視できません」(ITジャーナリスト)
最近でも、たつき諒氏の漫画「私が見た未来」の影響で香港からの航空便が減便、運休となる事態となった。同作はかつて東日本大震災を予言していたと話題となり、「私が見た未来 完全版」では今年7月に巨大地震が起きると予言されており、それがSNSなどで拡散。日本への旅行を控える動きが広がったという。
SNSに翻弄されない冷静な判断が必要だ。

シェアする

フォローする