6月15日(日)3時、台風1号(ウーティップ)は中国で勢力を落とし熱帯低気圧に変わりました。
▼台風1号から変わった熱帯低気圧 6月15日(日)3時
中心位置 華南
移動 北北東 20 km/h
中心気圧 994 hPa
梅雨前線上の温帯低気圧となって北東進
熱帯低気圧は明日までに梅雨前線上の温帯低気圧となって、東シナ海を進む見通しです。その後は前線上を北東進して対馬海峡方面に進むものの、低気圧としての構造は不明瞭化する見込みです。
ただ、上空の気圧の谷との作用で発達した雨雲が対馬や五島列島などにかかる可能性があります。これらの地域では、16日(月)は一時的な強雨に注意してください。
また、週明けからは太平洋高気圧の勢力が強まることで、日本付近には真夏の暖気が流れ込む予想です。気温が上昇するとともに湿度も高めで、梅雨入り前の暑さとは違った厳しい蒸し暑さになる見込みです。
台風の直接の影響ではないものの、暑さへの備えも必要です。
台風1号 5月までに発生しなかったのは2016年以来9年ぶり
平年の台風発生数
台風の発生は、昨年12月23日に発生した台風26号以来で、およそ半年ぶりとなります。
台風1号が5月までに発生しなかったのは2016年以来9年ぶりで、台風1号の発生時期としては1951年からの統計で5番目に遅い記録となりました。
台風発生数の平年値を見ると、5月以降は台風の発生が増え始める時期ということがわかります。7月にかけては梅雨前線の活動も活発になる時期ですので、台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風1号の名前「ウーティップ(Wutip/蝴蝶)」はマカオが提案した名称で、ちょう(蝶)を意味する広東語からとられています。