17日の東北新幹線車両故障、車両は「試運転中」 新型車両「E8系」でほかにもトラブル JR東日本は「E8系」の単独運転を取りやめで東北・山形新幹線、計21本運休

17日に発生した東北新幹線の試運転中の「E8系」が走行できなくなったトラブルで、JR東日本は、同じ「E8系」の単独運転を18日、取りやめると発表しました。これにより、東北・山形新幹線、合わせて21本が運休するということです。
17日午前11時半前、東北新幹線の下りの回送列車が、栃木・宇都宮駅と那須塩原駅の間で加速できず走行できなくなる車両故障が発生し、このトラブルで、およそ5万4700人に影響が出たということです。
JR東日本によりますと、故障した車両は新型車両「E8系」で、新しく納品された後に一定の距離を走行し、安全性に問題がないかを確認する「試運転中」だったということです。
さらに、17日、福島・郡山駅で停車していた別の「E8系」の回送列車が自力で走行できなくなったほか、福島駅から笹木野駅の間を乗客をのせて走行していた「E8系」の山形新幹線が、モニターに不具合を示す表示が出たため笹木野駅で停車するなど、複数のトラブルが起きていたことが新たにわかりました。
これを受けJR東日本は、18日、「E8系」の単独運転を取りやめると発表しました。
この影響で18日は、東北新幹線「なすの」の那須塩原駅から東京駅に向かう上り列車1本と、山形新幹線「つばさ」の上り9本と下り11本が、一部区間または全区間で運休するということです。運休する列車は、合わせて21本となっています。
「E8系」は、山形新幹線のスピードアップやサービス向上などのために、去年3月に導入された新型車両です。

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