立憲民主党の野田代表は19日、終盤国会で最大の焦点だった石破内閣に対する不信任決議案の提出を見送ると表明した。不信任対応は不要となり、石破首相は今国会での衆院解散はしない意向だ。衆参同日選とはならず、参院選が「7月3日公示、20日投開票」の日程で単独実施される。
野田氏は19日、与野党党首会談で首相から米国との関税交渉の状況について説明を受けた後、臨時の党執行役員会で不信任案を提出しない方針を決定。日本維新の会など各野党に伝えた。
衆院は少数与党のため、不信任案は提出されれば可決される可能性があった。可決された場合、首相は解散か内閣総辞職を選ばなければならない。野田氏は記者会見で、日米の関税交渉が継続中であることを理由に挙げ、「政治空白を作ることは回避すべきだ」と述べた。「野党第1党として、政府の足を引っ張るのではなく、尻をたたくことが責任ある態度だ」とも語った。