屋外に脱走した飼い猫、戻ったもののマダニ媒介「SFTS」に感染し死ぬ…関東で初のペット感染

茨城県は24日、県内在住の40歳代男性が、マダニが媒介する「ライム病」に感染したと発表した。県疾病対策課によると、県内での感染確認は2017年9月以来約8年ぶり。男性は5月下旬に欧州に滞在。倦怠感や紅斑といった症状があったため、医療機関を受診したところ、今月18日に陽性と判明した。人から人への感染はないという。

県内では、マダニを介して発症する人獣共通感染症の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、飼いネコが感染して死ぬ事例も出ている。
県生活衛生課によると、4月下旬に室内飼育のネコが屋外に脱走し、戻った際にマダニが付着していた。動物病院で取り除いたが、高熱や嘔吐などの症状が見られ、5月12日に死んだ。ネコは同月15日にSFTSの感染が判明。ペットでの感染確認は関東では初めてという。
県は草むらや山では肌の露出を減らし、虫よけ剤を使うことなどを呼びかけている。

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