第三者委がセクハラ認定の沖縄・南城市長、市議会が不信任決議案を可決

「どういう形で決着をつけるか、相談する」

沖縄県南城市議会(定数20、欠員1)は26日の定例会本会議で、市の第三者委員会がセクハラ行為を認定した古謝景春市長(70)に対する不信任決議案を可決した。古謝氏は自ら辞職するか、地方自治法に基づき、10日以内に議会を解散しなければ、自動失職する。
第三者委は5月、古謝氏について、複数の女性職員に対するキスなどのハラスメント行為を認定。辞職を提言する報告書を出したが、古謝氏は「事実と異なる点も多い」として辞職しない考えを示していた。
市議会では、市政野党などが3度にわたって不信任決議案を提出。いずれも否決されてきたものの、今月になって、女性職員と古謝氏のやり取りを録音した音声データの存在が報道などで判明。古謝氏が、口止めや告発者捜しとも受け取れる発言をしていたことなどから、今回は、市政与党の議員らが「これ以上、市政の混乱を放置することは避けなければならない」として決議案を提出した。
18人が出席して行われた採決では賛成15、反対3で、可決要件となる出席議員の4分の3以上を満たした。
古謝氏は議会後、報道陣に「どういう形で決着をつけるかを含め、(周囲に)相談する」と話した。

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