東京都町田市で高齢女性が刺殺された事件で、殺人容疑などで送検された町田市の自称派遣社員、桑野浩太容疑者(40)の自宅から、警視庁町田署が郵便物8点を押収していたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。
容疑者は調べに、「役所が希望通りの対応をしてくれなかったり、配達物が届かなかったりした」などとして、「人生に絶望した」ことで犯行に及んだと供述しており、町田署が詳しい動機などを調べている。
町田署は7日、本人立ち会いのもとで容疑者宅を家宅捜索。容疑者はこれまで、犯行動機について「人生を終わらせようと思った。襲いやすそうな人を探していた」などと説明していた。容疑者が犯行当日、自宅から刃物を持ち出し、買い物帰りだった女性の後を追いかけるなどして犯行に及んだことも明らかになっている。
事件は9月30日夜に発生。町田市の秋江千津子さん(76)が自宅マンションの外階段で襲われ、刃物で腹部など10カ所以上を刺されて死亡した。