大阪・関西万博は13日、閉幕の日を迎えた。会場では早朝から、大屋根リングの上で各国のスタッフらが手をつなぎ、輪を作って祝った。
閉幕を祝い、連帯を確認する「フレンドシップリング」と呼ばれるセレモニー。午前7時40分頃から約5分間、国内外のパビリオンのスタッフや運営関係者らが、それぞれのユニホームや伝統衣装に身を包み、リングの上で手をつないだ。
リング上では「わー」という歓声が上がり、スタッフらが「今までありがとう」「今日で最後だね」と声を掛け合った。国旗を持つ人もおり、「USA!USA!」と国名を連呼する声も響いた。
人が足りず、ひと続きの輪にはならなかったが、日本国際博覧会協会によると、約1500~2000人の参加を見込んでいた。
トーゴのスタッフ大澤知子さん(59)は「一体感を感じられた。もう終わってしまうのかと思うと寂しい」と目を潤ませていた。
国連館のスタッフは、1970年大阪万博の国連館で掲示されていた青色の国連旗を手にリング上に並んだ。30以上の国際機関が出展し、期間中は週替わりで様々なイベントを行ってきた。
館長の市川奈緒美さんは「始まった時はどうなることやらと思ったが、たくさんの人に来てもらえて、本当にうれしかった。一生の思い出になった。今日も最後の午後9時までお客さんを受け入れたい」と話していた。