「死ぬ瞬間まで後悔して苦しんで懺悔し続けて」重傷を負った伯母が訴え クロスボウで家族ら4人を殺傷したなどの罪に問われた男 検察側は死刑求刑 弁護側は「懲役25年にすべき」と主張

クロスボウで家族ら4人を殺傷したなどの罪に問われている男に対し、検察側が死刑を求刑しました。
野津英滉被告(28)は、2020年6月、宝塚市の自宅で同居していた家族ら4人を殺傷したなどの罪に問われています。
これまでの裁判で野津被告は起訴内容を認め、動機について「死刑になるため」などと
述べていました。
10月15日の裁判にはクロスボウで撃たれて重傷を負った伯母が出廷しました。
(野津被告の伯母)「あなたが死刑になるため生贄のように殺されかけた私は、後遺症を抱え、リハビリをしている。事件のフラッシュバックでずっと苦しみ続けている。死ぬ瞬間まで後悔して、苦しんで、3人に懺悔し続けてほしい」

15日の論告で検察側は「完全責任能力が認められることは明らかで4人の殺害を計画し、3人の命を奪った重大性は、到底言葉では言い表し難いほど重い」などとして被告に死刑を求刑しました。
一方、弁護側は「被告の自閉スペクトラム症と強迫性障害が動機の形成と実行に強い影響を与えた」などとして「懲役25年にすべき」と主張しました。
判決は10月31日に言い渡されます。

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