<独自>旧統一教会の田中富広会長が辞任へ 高裁への書面提出で区切り、近く被害者に謝罪

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が辞任することが5日、関係者への取材で分かった。来週にも記者会見して発表し、高額献金などの被害を訴える元信者や現役信者に向けた謝罪も表明する。後任には堀正一・元副会長が就任する。
田中氏は令和2年に第14代会長に就任。4年の安倍晋三元首相銃撃事件後に教団が批判されたことや、翌年の文部科学省による解散命令請求などに対応してきた。
辞任を決めたのは今年、第三者の弁護士が補償の可否を判断する「補償委員会」が発足したことや、解散命令請求の審理で最終主張書面を東京高裁に提出したことを区切りにする考えからだという。
教団の勅使河原秀行・教会改革推進本部長は10月、産経新聞などの取材に、補償を優先した上で、田中氏が適切な時期に謝罪を表明し、幹部の交代を行うとの見通しを明らかにしていた。
田中氏は韓国の教団本部から任命された「神日本大陸会長」を兼務していたが、既に堀氏に交代したという。
教団広報渉外局は「近く会長の記者会見を開くことを検討しているが、具体的な内容は決まっていない」としている。

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