スキー場で5歳死亡 総支配人「申し訳ない。安全対策見直す」

北海道小樽市の朝里川温泉スキー場で28日に5歳男児がエスカレーターに右腕を挟まれ死亡した事故。現場に監視員を配置していなかったことや過去に骨折事故があったことを明らかにしたスキー場の総支配人は29日、取材に「遺族には本当に申し訳ない。できる限りの対応をしたい。安全対策も万全の体制になるよう見直す」と話した。
スキー場によると、エスカレーターはベルトコンベヤー式で、駐車場とセンターハウスを結ぶ斜面とゲレンデに同型のものを2基ずつ設置。一部を除き2019年に導入した。
事故があったエスカレーターでは、以前は終点で直進して降りる運用としていたが、「(ベルトの巻き込み口の)カバーが開いて危ない」などの声があり、右側に降りるよう変更したという。
スキー場は事故後も通常営業を続けているが、エスカレーターの利用は休止した。スキー場には29日、多くの客が訪れていた。事故現場には花束や飲み物などが供えられ、手を合わせる客の姿も。エスカレーターが使えず、客は併設された階段や雪の斜面を慎重に歩いていた。
小樽署は29日朝に事故現場を捜査。業務上過失致死容疑も視野に捜査を進める。【片野裕之】

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