海自掃海艇火災原因、油漏れに電源喪失「まれな事象重なる」 空自F2墜落も調査結果

福岡県沖で一昨年11月、海上自衛隊掃海艇「うくしま」から出火、沈没し、隊員1人が死亡した事故で、海自は24日、調査結果を公表した。エンジン室内の燃料漏れにより出火し、発煙で電源喪失に陥るなど「極めてまれな事象が同時並行的に発生した」と分析した。
海自によるとエンジン室内で配管の継ぎ目から燃料が漏れ、高温の排気管を包む防熱材に染み込み、発火したと推定される。燃料漏れは部品の経年劣化の可能性がある。
出火1分後、機械室上層に流入した黒煙で配電盤がショートし、電源を喪失。エンジンを停止できず燃料が供給され続け、艦内マイクや消火ポンプが使用不能になり、被害が拡大した。約4時間後に指揮官が木製船の特徴を考慮せずに「鎮圧」と判断し、再出火して沈没につながった。
再発防止策として同型船の燃料配管を改修し、排気管の遮蔽を強化。電源喪失時にエンジンを手動停止するなどの火災訓練を徹底する。海自トップの斎藤聡海上幕僚長は24日の会見で「やるべき訓練をしっかりとやっていなかった」と述べた。

茨城県沖の太平洋で昨年8月、航空自衛隊F2戦闘機の墜落事故で、空自は24日、部品の取り付け不備によりエンジンに異常が起きたとの調査結果を公表した。事故の約3年7カ月前の整備で適切に取り付けられず、点検や検査でも見落とされた可能性がある。

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