川崎カリタス小児童ら20人殺傷から7年 花や短歌を現場に捧げ 午後には追悼ミサ

川崎市多摩区で2019年、スクールバスを待っていた私立カリタス小の児童らが襲われて同小の女児(当時6年生)ら20人が殺傷された事件は28日、発生から7年となった。この日、事件現場には朝から、事件を知る人たちがそっと花を手向け、手を合わせていた。午後にはカリタス小の運営法人カリタス学園が追悼ミサを開き、児童らが犠牲者に祈りをささげる。
事件が起きた時刻の午前7時40分ごろ、事件現場には犠牲者を悼む同校の卒業生や近隣住人らの姿があった。カリタス中・高校の卒業生で近所に住む会社員、大屋光子さん(57)は事件で犠牲になった2人を想い、「お二人には安らかにいてほしい。この7年、事件があった道を毎日のように通っているが、事件に遭われた方や事件で残された方たちの心の傷は本当に癒えているのだろうかといつも感じる」と、涙を流しながら語った。
事件当時、隣りの東京・調布市に住んでいたという会社員、丸茂豊さん(35)は「事件の風化を今後も防ぐため」に毎年、この日になると花を手向けに現場を訪れている。
今年は亡くなった2人に捧げる短歌を書いてきたという。亡くなった女児への短歌は女児の「ヒマワリのような笑顔」を思い浮かべながら文字をつづったと語った。「向日葵の花を供えて太陽が 照らしあの子の笑顔を作る」とよんだ。献花する花束には今年もヒマワリの花を入れた。
事件現場で亡くなった児童の保護者に対しては「身を挺し救えた命は数多し されど一人と嘆くだろうよ」と書いた。「身体を張って多くの子供たちを守ってくださった」行動に対する想いをつづった短歌を書いたという。「(保護者の行動で)救われた子供たちがこれから社会で活躍していく姿を、天国で見守っていてほしい」と語った。
事件後、多摩区と神奈川県警は毎月28日を「多摩区子ども見守りの日」に設定した。子供たちが安全に過ごせるよう、登下校時にパトロールを行っている。丸茂さんは「子供たちの安全を守るため、こうした活動をもっと盛り上げていってほしい」と訴えた。

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