「3年ほど前から様子がおかしくなり、怪しい事をしていたみたいです」
栃木県で起きた強盗殺人事件で“主導役”を担っていたとされる益田和彦容疑者(48)。元同僚が覚えているのは家族を愛し、仕事熱心で真面目な男の姿だった。しかし、ある人物との出会いが彼を変貌させた――。
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「ルパンやる?」「1億40%」
社会部記者の解説。
「5月14日に富山英子さん(69)と飼い犬が殺害される事件が起き、栃木県警は17日までに実行役の高校生4人と現場指示役の竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)を強盗殺人容疑で逮捕しました」
この事件を計画し、海斗に「ルパン(窃盗を意味する隠語)やる?」などと犯行を持ち掛けたのが益田だ。カズと名乗り、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」や「テレグラム」で指示を出すなど事件を主導したとみられる。
「益田は『1億40%』と4000万円の報酬額を海斗に示し、被害者宅の場所や資産の情報を送信。事件前に神奈川県内のホームセンターでバールを購入し、海斗に渡していたことも判明しています」(同前)
県警は5月26日、同容疑で益田に逮捕状を取り、29日に公開手配した。
「公表したスーツケースを持った映像は、17日に成田空港から中国へ出国した際のモノです。現在は東南アジアに潜伏しているとみられています」(同前)
益田は佐賀県出身。小学生時代は野球に勤しみ、中学ではソフトテニス部に入っていたという。小・中学校の同級生の母が語る。
「野球クラブに入っていて、小学校のグラウンドで頑張って練習していたよ。中学では周りからやって欲しいとお願いされて生徒会長をやっていてね。特段目立つ子ではなかったけど、明るくて友達も多くてリーダーシップはあったみたい」
タクシー運転手時代に募金活動の一方で…
中学卒業後は地元の高校へ進学するが中退。非行に走った。
「集団の仲間らとバイクに乗って細道を暴走したり、騒音を立てたり暴走族みたいなことをしていました。警察から追われた時の逃亡ルートを事前に把握していて、みんなを先導して走っていた。頭が切れて悪知恵が働く人だった」(益田の中学の後輩)
その後も益田は地元に残り、就職。佐賀市内の運送会社などを転々とし、タクシー運転手の職に就いたのは2010年ごろのことだ。そのタクシー会社の関係者が明かす。
「3年くらい働いていたと思います。元気なドライバーさんという印象で、乗務中の事故などはあったみたいですがトラブルは把握していません」
この頃、同業の運転手が路上で暴行され死亡する事件が発生し、益田はこの運転手の遺族を支援するための募金を呼び掛けている。このことは地方紙に取り上げられ、同業者から感謝を述べられていた。
その一方で、こんな話も聞こえてくる。
「テレビ局記者の取材回りの仕事を『全部僕に下さい』と言って、指名をもらい、記者にいくらか代金をキックバックしたり、個人で直接仕事を受けて金銭を得たりしていた。それがバレて、2013年7月にタクシー会社を出て行ったと聞きました」(益田の知人)
突然姿を消した
知人によれば、この時すでに益田には妻子がおり、退社後は長距離運送の職に就いたという。
「そこも2年で辞めています。ウチも運送業で彼は2015年から働いていた。私が出会ったときには離婚していましたが、元妻の農業を手伝いながら仕事も真面目にしていました。しかし、2022年ごろ突然姿を消したんです」(冒頭・益田の元同僚)
それから1年後、益田から仕事の誘いがあったという。
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《この続きでは、益田からの衝撃的な仕事の誘い、海斗容疑者や高校生の証言から浮かび上がる益田との接点などを詳しく報じている。記事の全文は現在配信中の「 週刊文春 電子版 」および6月4日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》
(「週刊文春」編集部/週刊文春)