【密着】渋谷“ポイ捨て”の実態 「拾うつもりでした」「居酒屋入れない」…巡回に密着 罰則2000円の効果は?『every.気になる!』

東京・渋谷で深刻化するゴミ問題。ポイ捨てをすると2000円を徴収する新しい制度が6月から始まりましたが、罰則を受ける人たちが続出しています。巡回員による取り締まりに密着。中には大胆にビール缶を投げ捨てる人も。渋谷はキレイになるのでしょうか?
5月30日、新制度開始前の渋谷。至る所に、放置された空き缶やカップ麺などのゴミが並んでいます。ある飲食店は長年、ポイ捨ての被害に悩まされてきました。
「らーめん金伝丸 渋谷道玄坂店」の店員
「私たちに関係のないゴミ(があります)。1回段ボールの上に燃えているたばこを捨てられて、火が出たこともあったので。最初の頃は『ふざけんなよ』っていう感じがすごく強かったですけど、もう諦めてますね」
キレイな渋谷を目指すため、区は6月1日から、対策に乗り出しました。「ポイ捨てに対して、過料徴収を行っていきたい」と巡回員は言います。
24時間態勢で、区の職員などが街を巡回。ポイ捨ての瞬間を見つけた場合、条例で2000円を徴収し、清掃費用などに充てるのです。
5日、連日観光客で賑わう原宿に向かいました。巡回員が目をつけたのは、左手に食べ物の容器を持った人です。建物の入り口で立ち止まると、隅へ移動しました。その直後、手にあった容器はなくなっていました。
巡回員が確認しに行くと、建物の死角で容器を発見。
巡回員
「ポイ捨てしたら2000円を支払わなければいけません」
違反者
「は?」
巡回員
「捨てました?」
違反者
「拾うつもりでした。子どもが来るのを待っているだけ。ここにいるし、立ち去っていないでしょう?」
「家族と合流するまで置いただけ」と主張します。ポイ捨ての瞬間を目視できていなかったため、厳重注意にとどまりました。
午後10時半、渋谷駅近くの繁華街へ。道路脇に立つ男性の足元には、たばこの吸い殻がありました。2人の巡回員が「ポイ捨てしたね」「これ自分のでしょ」と問いただすと、違反者は「うん、した」と答えました。
巡回員
「なんでポイ捨てしたの? なんとなく?」
違反者
「うん、そう」
ポイ捨てを認め、その場で2000円を支払いました。巡回員が「条例は知っていた? 6月1日から(変わった)」と聞くと、違反者は「うん、知っている」と答えました。
巡回員
「知っていたらポイ捨てしないでほしい」
違反者
「そうね」
この違反者は「今後は喫煙所を利用する」と話していました。渋谷区によると、2日間の取材でポイ捨てによる過料を徴収されたのは32人でした。
密着中には大胆なポイ捨てもありました。4日、缶ビールを手にしてセンター街を歩く2人の姿が。1人が、建物の隙間に缶を放り投げました。巡回員から「拾って。見ていたので」と指摘され、「あ…拾います」と来た道を戻ります。
ポイ捨てをしたのは大学生。コンビニで缶ビールを買い、飲み歩いていたといいます。
巡回員
「なぜポイ捨てされた?」
大学生
「今から居酒屋に行く。これ(缶)持ったままじゃ入れなくて」
巡回員
「ポイ捨てしたら迷惑になってるってことは反省していただきたい」
大学生
「はい」
巡回員
「2000円お持ちですか?」
大学生
「現金では持っていなくて…」
巡回員
「クレジットカードでも大丈夫」
大学生
「カードも持ってない」
2000円を支払えず、30日以内の振り込みを命じられました。
大学生は「(6月からの2000円徴収は)全く知らなかったんですけど、ポイ捨て自体やっていいわけではないので、ちゃんとルールを守っていきたいです」と話しました。渋谷区によると、6月1日~9日の9日間で、134人から2000円を徴収しました。
毎週末ボランティアで清掃しているという50代の会社員に6日、話を聞きました。
会社員は袋にまとめたゴミを指差しながら、「全部私が集めたゴミ。はっきり言って多い方。あまり変わっていないかなという印象です。一人一人のモラルやマナー、意識も大事なのかな」と話しました。
新たな罰則で渋谷のポイ捨ては減るのか。区は渋谷・原宿・恵比寿エリアで、コンビニや飲食店などにゴミ箱の設置を義務づけていて、公共のゴミ箱の設置も進める方針です。
(6月10 日『news every.』より)

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