元経団連会長で、トヨタ自動車の社長や会長を務めた奥田碩(おくだ・ひろし)さんが8日死去した。関係者が明らかにした。93歳。津市出身。政財界に大きな発言力を持ち、小泉政権の構造改革を後押しした。
トヨタは12日「ご冥福をお祈りします。ご遺族のご意向で家族葬になっております」とコメントした。お別れの会などは未定だと説明した。
1999年に旧日本経営者団体連盟(日経連)の会長に就任。2002年、日経連と旧経団連が統合して発足した現経団連の初代会長に就いた。小泉政権時代を中心に政府の経済財政諮問会議の民間議員を務めた。
トヨタでは1995年に社長、99年に会長に就任した。低迷していた国内販売の立て直しに取り組んだほか、世界初の量産型ハイブリッド車(HV)となる「プリウス」を発売し、エコカー戦略で業界を大きくリードした。中国に本格進出するなどトヨタのグローバル化を推し進め、世界販売台数で首位に立つ基盤を確立した。
トヨタ社長就任時の記者会見で「10年若かったら喜んで引き受けた」と率直に語ったことが知られる。