自民党参院議員会長や官房長官などを務め、6月に89歳で死去した青木幹雄氏のお別れの会(党葬)が29日、東京都内のホテルで営まれた。
会には、早大雄弁会の後輩で、青木氏と学生時代から交友があった森喜朗・元首相ら約1000人が参列した。86歳の森氏は「私にとっては父親であり、兄貴であり、先生でもあった」としのんだ。
「心残りは小渕恵三さんのお嬢さんのことと思う。あなたの夢、希望がかなうように最大限努力する」とも語り、青木氏が「いずれは党総裁候補に」と目をかけていた小渕優子・党組織運動本部長をもり立てることを誓った。
岸田首相は「政治家の武器は言葉だと言われるが、青木先生ほど言葉に力のある政治家を知らない」と弔辞を述べた。青木氏は小渕、森内閣で官房長官を務めた。与野党の幅広い人脈を背景に「参院のドン」とも呼ばれた。