NTTの社員やセキュリティ団体を語る男から次々に求められ、佐賀市に住む男性(60代)が電子ギフトカードの番号を伝えたり、現金を宅配便で送ったりして計380万円をだまし取られていたことがわかりました。
◆「支払わなければ裁判」「保険に入ったがいい」
警察によりますと、佐賀市に住む60代男性の携帯電話に、NTTの社員を名乗る男や行政機関の職員を名乗る男から「サイトの未納料金がある。支払わなければ裁判」になって起訴される」などと8月15日に連絡がありました。加えてネットワークセキュリティの関係団体を名乗る男からも「あなたのスマートフォンが未納金があったことでハッキングされています。被害者が多数出ているので保険に入った方がよい」と連絡がありました。
◆「ハッキングの影響、もっと大きな保険に」
男性は佐賀市内の4か所のコンビニエンスストアで10万円分の電子ギフトカードを13回にわたって購入。コード番号を男に伝え、計130万円をだまし取られました。その6日後にも、ネットワークセキュリティの団体を名乗る男から「ハッキングの影響で被害が500万円になっていて、もっと大きな保険に加入する必要がある」などと連絡があり、男性はコンビニから現金250万円を指定された住所に宅配便で送りました。
◆「警察に800万支払う必要」
男性は一連の詐欺で計380万円をだまし取られました。30日にも「警察に800万円を支払う必要がある」と男性に連絡がありましたが、多額のお金を支払うことに疑問をもった男性が警察署に相談し、事件が発覚したということです。警察は「非通知や知らない番号からの電話はとらないことや知らない電話番号には電話をしないように注意してください」と呼びかけています。