岸田首相が「茂木幹事長続投」で調整、政権安定に協力欠かせず…麻生氏も続投進言

岸田首相(自民党総裁)は、来週にも行う内閣改造・党役員人事で、茂木幹事長(67)を続投させる方向で調整に入った。政権基盤を安定させるため、留任させる意向を固めている麻生副総裁(82)と共に、協力を得ることが欠かせないと判断した。
複数の政府・与党関係者が明らかにした。茂木氏は「ポスト岸田」の有力候補の一人だ。来秋の党総裁選で再選を目指す首相のライバルになり得るため、処遇が焦点となっていた。
茂木氏は幹事長として首相を支える姿勢を明確にし、麻生氏も続投を首相に進言していた。茂木氏は5日の記者会見で、総裁選への対応を問われ、「内外の課題が山積する中、政権をしっかり支えていくのが私の仕事だ」と語った。
茂木氏は衆院当選10回。政策通で知られ、経済産業相や外相、党政調会長などを歴任し、2021年11月に幹事長に就いた。
首相が率いる岸田派(45人)は党内第4派閥だ。首相は、最大派閥の安倍派(100人)で会長不在が続く中、第2派閥の麻生派(55人)会長の麻生氏と第3派閥の茂木派(54人)会長も務める茂木氏との関係を軸に、総裁選での再選に向けた体制を万全にしたい考えだ。

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