観光名目で入国したタイ人をデリバリーヘルス店で勤務させたなどとして、警視庁保安課は4日までに、風俗店経営者の大場勝成容疑者(38)=東京都江戸川区東小岩=ら2人と、23~35歳のタイ人の女5人を入管難民法違反(不法就労助長、不正入国)容疑で逮捕した。いずれも容疑を認めている。
同課によると、大場容疑者らは豊島区池袋のデリヘル店「タイプリンセス」で、新型コロナウイルス禍で帰国できなくなったタイ人を従業員として雇っていた。昨年10月に入国規制が緩和されて以降は、ブローカーや元従業員に紹介を依頼し、観光名目で来日した短期滞在のタイ人も雇用。昨年7月以降、少なくとも50人以上を働かせ、計約5800万円を売り上げていた。
外国人の不法就労を巡ってはこれまで、入管難民法の資格外活動容疑で摘発することが多かった。同課は9月、同容疑で女らを逮捕したが、今回は入国後に空港からデリヘル店に直行し、店の待機所で寝泊まりしていることなどから、より刑の重い不正入国容疑を適用した。
[時事通信社]