秋本真利衆院議員(48)が洋上風力発電事業の会社の前社長から国会で有利な質問をする見返りに約6000万円を受け取った受託収賄容疑で東京地検特捜部に7日、逮捕された。
同容疑者は日本風力開発の塚脇正幸元社長から合計で約6000万円の借り入れや資金提供を受け、同氏らと設立した競走馬組合を通じて金銭をやりとりしていた疑いがかけられている。
8月に特捜部が秋本氏の事務所を家宅捜索したことで、秋本氏は外務大臣政務官を辞任し、自民党を離党していた。
自民党では2012年に当選した〝安倍チルドレン〟の議員に不祥事が続出した。金銭トラブルの武藤貴也氏、ゲス不倫の宮崎謙介氏、重婚スキャンダル騒動の中川俊直氏、「このハゲーーッ」と秘書を罵倒した豊田真由子氏らが永田町を騒がせ、17年に「魔の2回生」が新語・流行語大賞でトップテン入りした。
その後も当選回数を重ねて3回生、4回生となっても不祥事は止まらない。昨年はパパ活疑惑で吉川赳氏が離党している。秋本氏も現職国会議員では3年ぶりとなる逮捕劇で「魔の4回生」の健在ぶりを示したことになる。
一方、逮捕されたこの日はジャニー喜多川元社長の性加害問題で、ジャニーズ事務所が初めて会見を開き、テレビ各局は中継する特番態勢を敷いた。昼前に秋本氏は逮捕されたが、大きく報じられることはなかった。
野党関係者は「昨日(6日)から秋本容疑者が逮捕される情報が流れていた。特捜部がジャニーズ事務所謝罪会見に合わせて逮捕したかはうかがいしれぬが、ニュース自体は食われた格好だ」と指摘した。