第二次岸田再改造内閣で、留任となった松野官房長官が、引き続き拉致問題担当相を兼務することが発表されたことを受け、拉致被害者家族会の横田拓也代表は、「解決には日朝首脳同士で向き合うしかない」などと、政府の対応を改めて求めました。
拉致被害者家族会・横田拓也代表(55)「拉致問題解決には日朝首脳同士で向き合うしかありません。全省庁を束ね、官邸主導で戦略を練り、全拉致被害者救出をしなくてはなりません。そのために、官房長官が拉致問題担当大臣を引き続き兼務されることは力強いと思います。松野博一官房長官は真摯にこの問題に向き合っていただいていると思いますし、拉致被害者家族の声に耳を傾けて下さっていると思います。北朝鮮から見れば、日本の政権が短期間で変わることの方が、交渉に真剣さがないと評価するでしょうから、岸田首相がリーダーシップを発揮し松野官房長官が各省庁を引き続き束ねて外交を牽引していただくことは、ありがたい限りです」とコメントしました。
また、横田代表は今年5月に岸田首相が「首脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議を行っていきたいと考えております」などと、拉致被害者家族らの前で語ったことに触れ、「どの程度まで水面下のハイレベル協議が行われているかは分かりませんが、拉致問題解決には『時間的制約』があることを再度、日朝両政府が意識し、速やかに解決に向けて行動してほしいと思います」と、解決に向けた一刻も早い対応を求めました。