1000年続く「蘇民祭」、来年で最後に…JR東日本がポスター掲示断ったことも

岩手県奥州市の 黒石寺 は5日、伝統行事「 蘇民祭 」を来年2月17日の開催を最後に終了すると発表した。関係者の高齢化や担い手不足が主な要因という。
蘇民祭は、五穀 豊穣 や疫病退散などを願い、下帯姿の男衆が蘇民袋の争奪戦を繰り広げる祭りで、1000年以上の歴史があるとされる。新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年は護摩 祈祷 のみが行われ、今年は規模を縮小して開催し、3年ぶりに男衆による「裸参り」が行われた。
最後の開催となる来年は、護符が入った麻袋を奪い合う「蘇民袋争奪戦」を4年ぶりに復活させるという。
藤波大吾住職(41)は「近年は県内外から多くの方が来てくれた。皆様の期待を裏切る形になってしまうが、祭りの維持が困難な状況になり、中止という決断に至った。支えてくれた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
同祭のポスターを巡っては2008年、上半身裸の男性がアップで写真に使われていることから「不快感を与えかねない」としてJR東日本が掲示を断り、全国的に話題になった。

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