“弾丸発射能力あり”大量の改造マシンガンなどを密売か、会社役員の男(33)を銃刀法違反の疑いで逮捕…医師などに譲り売却益442万円か?

海外のマシンガンや小銃などの軍用銃を営利目的で譲渡した疑いで、会社役員の男(33)が7日、逮捕された。輸入業者を通じてモデルガンとして購入した機関銃を、弾丸が発射できるよう改造していたとみられている。警察は、男の自宅から押収された大量の銃を公開した。
◆医師の男ら2人に計442万円で売却か
会社役員・吉田奈巨容疑者(33)=埼玉県川越市は2020年2月から去年10月にかけて、広島県や兵庫県に住む医師の男ら2人に機関銃2丁と小銃9丁を計442万円あまりで売り渡した疑いが持たれている。自宅に小銃3丁を隠し持っていたとして先月16日に逮捕されていた。警察は、吉田容疑者が、1人には広島県内の郵便局で6回にわたって、もう1人には兵庫県の店舗で5回にわたりそれぞれ機関銃や小銃を譲ったとみている。
◆弾丸が発射できるよう“改造”か、自宅から大量の証拠品
警察によると、今年4月、オークションサイトに小銃の部品が出品されていると情報が寄せられたのが捜査のきっかけ。いきさつを捜査する過程で、吉田容疑者が軍用銃を所持・販売している疑いが浮上したという。警察は、吉田容疑者の自宅のほか、譲り受けた医師の男ら2人の関係先も家宅捜索。機関銃と小銃の計37丁を押収し、公開した。吉田容疑者は、これらの軍用銃を弾丸を発射できないモデルガンとして加工販売する国内の輸入業者を通じて入手。その後、発射できるように改造して譲り渡したとみられている。
◆「発射機能あることは理解できました」
警察は、捜査に支障を来すとして、吉田容疑者が軍用銃を密売した容疑を認めているかどうか明かしていない。自宅に隠し持っていたとされる銃については「発射機能があったことは理解できました。所持していたことは仕方ありません」と供述しているという。譲り受けた2人は先月17日に銃刀法違反の疑いで書類送検されている。

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