若狭勝氏「ちゃんちゃらおかしい。裏金づくりは常態化」岸田首相の派閥パーティー自粛表明を酷評

元自民党衆院議員で、東京地検特捜部副部長も務めた弁護士の若狭勝氏は6日夜、BSフジ「プライムニュース」に出演し、自民党派閥のパーティーをめぐる政治資金問題で、岸田文雄首相が派閥パーティーなどの当面自粛を申し合わせたことについて「ちゃんちゃらおかしい」と述べ、強い調子で疑問を示した。
岸田首相は6日午後、茂木敏充幹事長ら党幹部7人を党本部に集めて対応を協議した上で、派閥パーティーや年末年始の会合の自粛を申し合わせ、「党として強い危機感を持たなければならない」などと語った。 これに対し、若狭氏は約3年間務めた国会議員時代の経験を踏まえ、派閥パーティーについて「裏金づくりの温床」と断言。「私は衆院議員を辞めた6年前に、ほぼ3年の政治体験を頭の中でまとめた。その時に1つとして、政治資金パーティーは裏金づくりの温床で、かなり常態的にされている。その時にノルマが課せられ、ノルマ以上に(パーティー券を)売ると、バックがあり、裏金になるということを、頭の中でまとめてその時から発信していた。私は3年くらいでその意識が持てた。ほとんどの人は10年、20年(議員を)やっているから、政治資金パーティーで裏金がつくられているということは、みんな分かりきっている話だ」と指摘した。
その上で「それにもかかわらず、いかにも今回初めて発覚してこれは大変だと、だから重大な問題で危機意識を持って当面、自粛をしないといけないというような、茶番劇的なことを言うこと自体が、本当にちゃんちゃらおかしい」と切り捨てるように述べた。
「(首相が)やることは、事実関係を洗いざらい、うみを出しますと(言うこと)。自粛じゃない」と主張。「徹底的に調べて、全面的に捜査に協力しますということを、今やらなければならない。みんな分かっていることを、今、初めて知ったようなふりをするということ自体、国民への背信行為だと思う」と厳しく指摘した。
「(裏金づくりは)常態的に行われている。僕は実感しているから、これだけ強く言える。(もし)知らなかったということになれば、政治家として事実を見極める力がないということになる」とも述べた。

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