12月3日、京都市東山区のマンションの階段で、住人の82歳男性が刺されて死亡していた事件で、警察は10日、21歳の陸上自衛官の男を殺人容疑で逮捕しました。 逮捕された陸上自衛官の水島千翔(みずしまゆきと)容疑者(21)は、3日午後8時前、京都市東山区のマンションの踊り場付近で、住人の岡田好次郎さん(82)を刃物で複数回突き刺すなどし、失血死させた疑いがもたれています。 取り調べに対して、容疑を認め、「被害者と面識はない。誰でもよかった」と容疑を認めているということです。【事件の概要】 12月3日午後9時前、京都市東山区のマンションの階段で、住民の岡田好次郎さん(82)が血を流して倒れているのが見つかりました。岡田さんは病院に搬送され、死亡が確認されました。 警察によりますと、岡田さんが倒れていた階段の踊り場の周囲に血痕が集中、背中の中心あたりに複数の刺し傷があったということで、警察は殺人事件と断定、捜査本部を設置しました。 司法解剖の結果、死因は刃物で背中を複数回刺されたことによる失血死で、傷の一部は肺や心臓に達していたということです。現場から凶器は見つかっていません。 また事件当時、岡田さんの部屋は施錠されていませんでしたが、部屋が荒らされた形跡はなく、かばんの中には財布も残されていたということです。