年末前に魚市場が取引停止…賠償訴訟で漁協の口座差し押さえ、関係者焦り「早く競り再開を」

神奈川県横須賀市長井にある長井町漁業協同組合の魚市場が6日から取引を停止していることが分かった。漁協が訴えられた裁判で賠償が命じられ、漁業者に売買代金を支払う口座が差し押さえられているためで、市場関係者は困惑している。
漁協や代理人弁護士などによると、漁協側は組合員から損害賠償を求められる訴訟を2件起こされ、うち1件の1審判決に基づいて口座が差し押さえられた。漁業者への支払いができなくなり、市場の取引停止を余儀なくされているという。訴訟内容は「係争中で、回答は控えたい」としている。
競りが活発になる年末を控え、関係者は焦りの色を隠せない。「天然・釣物 相模のとらふぐ」のブランド名でトラフグを出荷する漁業者の一人は、市場から卸売会社との直接取引に変更した。言い値で売らざるを得ない状況だといい、「競りを早く再開してほしい」と訴えた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする