最大震度7を観測した能登半島地震から2日が経過した3日も、被災地では震度5強などの余震が断続的に起きた。陥没や地割れ、倒木や電柱の倒壊、土砂崩れなどによって道路状況は依然として悪く、現場へ向かう救助隊が足止めを余儀なくされる場面も目立つ。
今回の地震で被害が特に甚大なのは、輪島市や珠洲市など奥能登と呼ばれる能登半島北部。現地へ向かうには山中の県道など複数のルートがあるが、いずれも道路に地割れができたり、土砂で覆われたりしてほとんどが通行止めとなっている。
土砂の撤去や地割れを応急的にふさぐ工事が行われているが、相次ぐ余震で作業も中断し、追い付いていない状況だ。同県穴水町では、地割れに巻き込まれたとみられる乗用車が横転し、工事車両が撤去にあたった。
能登空港(輪島市)付近の県道303号では、陥没した道路の復旧作業のために一時全面通行止めとなった。他府県からの救援車両や自衛隊の車両なども足止めせざるを得なかった。(鈴木文也)