富山で37人負傷 氷見で5日から自衛隊炊き出し 能登半島地震

石川県能登半島を震源とする地震で、富山県は4日、同県内の被害状況を発表した。負傷者は、重傷3人を含む37人。午後4時現在で、氷見市で9100戸、小矢部市で40戸、高岡市で39戸の計9179戸で断水が続いているほか、国宝瑞龍寺(高岡市)の灯籠(とうろう)が崩れるなど文化財にも被害が確認された。
同県によると、住居被害(4日午前8時現在)は氷見市の全壊2件を含む48件。避難者(同)は4市で39カ所355人。最多の163人が10カ所に避難中の氷見市では、市役所やふれあいスポーツセンターなど8カ所に応急給水所を設置した。川崎市や岐阜県関市などからの応援給水車で対応している。県では被災自治体で簡易トイレやおむつ、毛布、水などの支援物資を配布。5日からは自衛隊が氷見市内で炊き出しを実施する予定だ。
同市のふれあいスポーツセンターで4日に給水していた市内の男性は「助かります。貴重な水なので飲料水に使います」と話した。【青山郁子】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする