3日に能登半島地震の被災地支援のため石川県に入り物議を醸した千葉・八街市議の後藤祐樹氏(37)が、行動の真意と被災地の現状を語った。
後藤氏は3日にX(旧ツイッター)で「今から七尾に物資を持って向かいます」と投稿。その行動力に称賛の声が寄せられる一方で「今はまだ行くべきではない」と批判的な声も上がった。
石川県は混乱を避けるため石川県入りの自粛を要請。また元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅうが同日に石川入りしたことで行動を共にしていると勘違いされ、いわれのないバッシングも受けた。
こうした批判の声に対して後藤氏は「今回一番叩かれているのは〝来ないでくれ問題〟。マナーとルールにのっとって活動をするためにボランティア仲間と打ち合わせをしました」と主張する。
突然、現地に向かったのではなく2日の段階で事前に石川県七尾市役所に連絡していたという。「『不足しているものは何ですか』とヒアリングをしました。先発隊からも現地の情報を入手して知り合いの企業さんなどから必要な物資を提供してもらいました」
3日にトラックとハイエース2台で石川県に向かい、翌朝10時ごろに七尾市に到着。駅などの中心部に向かうにつれて、道路のひび割れ、家屋の倒壊など被害が深刻に。七尾市から30キロ以上ほど北上すると各社の携帯電話がつながらない状態になったという。
そんな中、後藤氏は市役所や避難所となっている学校に物資を届けた。「県は来ないでほしいとアナウンスをしているけど、各自治体では物資が足りてない。県と各自治体の連絡がうまく取れていない印象でした」と指摘。「今回の件で批判を受けましたけど、物資を受け取った方や市役所の方からお礼を言われました。被災地の人には必要なんだと思います」と語った。
チームのメンバーの中には阪神淡路大震災、東日本大震災でのボランティア経験者もいた。「知識、経験がある方を先頭に活動するのが大前提。一方的に訪問するのではなく、自治体に確認して本当に必要とされているのであれば、個人ではなく団体で訪問した方がいいと思います」と話した。