和歌山県岩出市にあるこども園で園児ら約50人がノロウイルスに集団感染したと和歌山県は発表しました。 和歌山県によりますと、岩出市金池にあるこども園で26日に複数の園児や職員が嘔吐や下痢の症状を訴えていると保健所に連絡があったということです。 保健所が調査を行ったところ、23日~29日までに園児ら46人と職員2人の計48人が症状を訴えていることが判明しました。県が園児の便を検査したところ、検査した5人中5人からノロウイルスが検出されたということです。こうしたことから、県は症状があった48人については、ノロウイルスによる集団感染と判断しました。園児らの症状はいずれも軽症だということです。 県はこども園に対して感染予防対策を指導したということです。 県によりますと、ノロウイルスは一年を通して発生が見られていて、冬から春先にかけて流行するということです。また、感染経路のほとんどは経口感染で間接的に汚染された食品類などが感染源だとしています。潜伏期間は24~48時間で、主な症状は吐き気、下痢、腹痛で、発熱は軽度だということです。感染予防には、石鹸を十分に泡立て、ていねいに手指を洗浄、ウイルスを不活性化するには次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や加熱(85~90℃、90秒以上)が有効だということです。