不正に開設した法人口座を使って犯罪収益をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして12人のグループが逮捕された事件で、大阪府警は28日、新たに組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、住居不定の無職、川崎優人(ゆうと)容疑者(32)を逮捕したと発表した。事件の逮捕者は13人となった。府警は他に約30人が関与しているとみて捜査している。
府警によると、川崎容疑者はフィリピンから帰国し、28日に府警浪速署に出頭したという。グループは9法人からなる収納代行業「リバトングループ」を名乗り、川崎容疑者はうち1法人の元従業員。グループは4千以上の法人口座を管理し、資金洗浄を請け負っていたとみられる。
逮捕容疑は共謀し、昨年5~6月、投資詐欺の被害者から振り込まれた210万円を含む約559万円を複数の法人口座に送金し、犯罪収益を資金洗浄したとしている。