町の特産品PR狙い、高専生徒が発案
北海道比布町は4日、ギネス世界記録「同時に卵かけご飯を作った最多人数」に挑戦し、成功した325人の記録が認定された。
町内には鶏卵を製造・販売する養鶏場があるほか、町内産小ネギを入れたしょうゆも市販されている。そこで、町立比布中央学校9年生が昨年、町の活性化のため「特産品を使った卵かけご飯で世界記録に挑戦し、比布の名前を世界に広めたい」と提案していた。
会場の町体育館には、町内産のブランド米「ゆめぴりか」30キロや卵350個などが用意された。世界記録となるには、250人以上が手助けなしに5分以内で卵かけご飯作りに成功する必要があり、参加者327人は一斉に卵を割ったり、かき混ぜてご飯にかけたりした。審査の結果、2人が失格となったものの、ギネス世界記録に認定された。
公式認定員から認定証を受け取った村中一徳町長は、「記録を大切にしながら町の特産品を大きくしていきたい」と語った。提案者の一人の旭川高専1年生(16)は、「自分たちの提案が実現し、世界記録に認定されてうれしい」と喜んでいた。