台風7号 進路の決め手は高気圧の勢力 関東上陸の可能性は

今日13日(火)3時に日本の南の海上で台風7号が発生しました。発達しながら北上し、お盆期間後半の16日(金)~17日(土)に関東にかなり近づき、上陸するおそれもある予想です。13日(火)15時現在の台風進路図の予報円を見ると、まだ関東付近を通過する際の進路には東西400km以上の予測の幅があります。西寄りの進路になるのか、東寄りの進路になるのかで、影響度合いが大きく変わってきます。進路を左右するポイントと影響を解説します。
太平洋高気圧の強まりがポイント
台風は、一般的に太平洋高気圧の縁に沿って進んだり、偏西風のような上空の風の強い風に流されるようにして進みます。現在、偏西風は日本列島よりも北に位置しているため、今回の台風の進路には関与しません。つまり、今回の台風7号は太平洋高気圧がどのくらい西に勢力を広げるかが、その進路に大きく影響します。太平洋高気圧が西に強く張り出せば台風は西寄りのコースをたどり、逆に高気圧の勢力がそれほど強まらなければ東寄りのコースをたどることとなります。
台風と太平洋高気圧の相互作用
台風の発達は太平洋高気圧にも影響を与えます。台風が発達することで、高気圧が勢力を強め、その結果として進路が変わるケースもしばしばあります。今回は、現在の予想よりも台風がさらに発達した場合は太平洋高気圧がより西に拡大し、台風が西寄りの進路を進む可能性が高くなります。一方で、台風の発達が予想よりも抑えられたら、高気圧の西への張り出しは弱まり、台風は東寄りの進路となる可能性が高くなります。
台風の勢力は?
現在、日本の南海上では海面水温が平年よりも2℃前後高く、30℃以上の海域が広がっています。一般的に台風は26~27℃以上の海面水温で発生・発達しやすくなるため、この高温の海域は台風の発達にとって非常に好条件です。このため、台風7号は強い勢力にまで発達する予想で、暴風域を伴ったまま関東に接近する可能性が十分にありうると言えそうです。
台風の進路による影響と警戒ポイント
今回の台風7号は進路がわずかに東西にずれるだけで、東京など大都市への影響が大きく変わってくるため注意が必要です。特にお盆期間の後半にあたり、帰省のUターンや旅行など長距離移動を多くの方が考えている時期と重なるため、台風の影響度合いがより注視されています。

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