身体障害者らに交付される「駐車禁止除外指定車標章」を不正利用したとして、大阪府警は3日、買い物代行会社の男性社長(36)を偽造有印公文書行使容疑で書類送検した。大阪・ミナミでは、標章の不正利用が疑われる駐車が散見され、府警が警戒を強めている。
書類送検容疑は5月29日、大阪市中央区の府道で、偽造された標章を社有の軽乗用車に掲示し、府警が指定する有料の駐車スペースに不正に駐車したとしている。府警は8月、同社従業員の中国籍の男性(28)も同容疑で逮捕している。
府警交通指導課によると、男性社長は数年前からSNS(ネット交流サービス)で偽造標章を販売する中国人らと連絡を取り合い、今回を含めて計5枚ほど購入していたという。今回の偽造標章は5万円で購入したといい、「駐車料金を浮かしたかった」と話しているという。男性従業員は黙秘している。【二村祐士朗】