兵庫県の斎藤知事と幹部職員が交わした1年分のチャットの履歴を調べたところ、やり取りの半数近くにあたる約2000件が深夜・休日などに行われていたことが、JNNの取材で分かりました。 職員へのパワハラなどの疑惑を告発されている兵庫県の斎藤元彦知事。県の元幹部が作成した告発文書には、知事による業務時間外のチャットを指摘する記述があり、百条委員会が調査しています。 関係者によりますと、これまでに非公開で行われた幹部職員への証人尋問ではチャットをめぐって、次のような証言があったということです。 (幹部職員)「知事がチャットで深夜や休日に思い付き・不要不急の指示を出し、『即レス』を求めてくる」 (幹部職員)「深夜の11時、12時に、知事からチャットが来るので気が休まることはない」 JNNは、知事と幹部職員が交わしたチャットの履歴の調査結果を独自に入手。年4月から今年3月の1年間で、知事が送信者または受信者となっている投稿は全部で4885件あり、このうち半数近くにあたる2165件の投稿が、深夜・休日などの業務時間外に送られていたことが分かりました。 4日午後からの会見で知事は- (斎藤知事)「基本的には業務時間中とかに送っていますが、やはり中には深夜や休日に…特に新聞報道などへの報告が無かった場合にそれを気付くのは朝や夜の業務時間外ということもありましたので、その段階で指摘させていただいて注意することは注意した」 また、チャットだけでなく、新たな疑惑についての質問も。 (記者)「(出張先で突然)予約制のホテルの夕食をとりたいと言い出して、職員が主催者に断られると『俺は知事だぞ』と激怒して無理やり夕食を準備させたという証言ありましたが記憶にありますか?」 (斎藤知事)「激怒した記憶は私はないです。お願いしたことは記憶していますけども」 百条委員会が職員を対象に行ったアンケートでは、結果が公表されていない約2000人分のうち、パワハラを見聞きしたという回答が5割を超えたことも判明。県議会では一部の会派が不信任案の提出に向けて動き始めています。 (記者)「議会で不信任決議案が出ると思うが、可決されたら知事としてどうするのでしょうか?」 (斎藤知事)「議会の動きなのでまだどうなるか分からないので、そこは私はコメントできないと思っています」 斎藤知事への2回目の証人尋問は、9月6日(金)に行われる予定です。